「それとまだ病気になってさ
なんとか取ったけどいつ再発するか
わからなくて毎月病院行ってる」
いつもよりゆっくりゆっくり隣で歩いた。
彼のスピードに合わせてるわけでも
彼がわたしのスピードに
合わせてるわけでもない。
「次、再発したら手術は心臓がもたなくて
無理なわけ」
時々チラチラとわたしの様子を
見てくるのがわかった。
「薬とかの治療になるけど…
俺、なにも受けないってもう決めてる」
「…え?」
「効くかもわからないし副作用とか半端ない。
そんなものに俺の残りの時間
取られたくないんだ」
でも…ち、治療をしないってことは…

