君のことが大好きです。


私の大切な人は全部自分のせいにする。


優しいからこそ、自分を低くみて決して私のせいにはしない。


だからこそこうやってぶつかってしまうんだ。


さっきの想の言葉だって。



『そんなにあたし美来にとって頼りない存在?』



野葉菜に言われたこの言葉だって。


全部、私が苦しめてる。



こうやって手を握って私の心に寄り添おうとしてくれる想を苦しめてる。



「…私は、大丈夫だから。心配しないで?ちょっと最近忙しかっただけで避けてはないから」



私は大切な人に普通に平然と嘘をつける。


でも私からしたら大切な人だからこそなのだけど、無駄なんだろうか。



「嘘、ついてる。なんでだよ…」



「っ……ごめん」



…ごめん以外に、なにも言えない。なにも相談できない。



苦しそうな顔をした想は私の手を握る力をゆるめた。



そして私はその場にいることが辛くて保健室を去った。