君のことが大好きです。



意外と旧校舎って階段あるな……。




なぜ音楽室に行こうかと思ったのかは自分でもわからない。



ただ、なんか行きたくなっただけ。




旧校舎の3階にある音楽室へと足を進める。



なんだか、旧校舎は不思議と落ち着く気がする。





ーガラガラガラ




旧音楽室のドアの音が心地よく響く。




え…。




入った瞬間、誰もいないと思っていた音楽室の窓際にいた1人の男の人が私の方を向く。





「っ…」




その人は綺麗な茶色い髪の毛で驚くほど整った顔立ちをしていて。





太陽みたい…。




夕日に照らされるその人をそう思ったのはきっと、綺麗な瞳で私に少し微笑みかけてくれたから。