君のことが大好きです。



……本当は、想と話したりしたいのに。


話せないのは私にとって辛くて寂しい。


そんなこと言える立場じゃないのはわかってるけど、大好きだから。


私が想を避けることで、想の気持ちが私から離れて言ってしまうんじゃないかって不安なんだ。



こうやって教室に行って授業を受けている間も、考えすぎて授業なんてまったく頭に入ってこない。



なんで…こんなことになっちゃったんだろう。



気持ちは変わらないのに、状況は悪くなるばかりだ。


もう全部が嫌に思えてしまう。



泣いてしまいそうになって下を向けば涙がぽつぽつとこぼれてくる。



「先生ー、美来が体調悪そうなので保健室連れて行きますね」



「おー、大丈夫か?」



「大丈夫だと思うんですけど、顔色悪いんで」



そう言って野葉菜が私の手を引きながら教室を出て行く。


そんな野葉菜の優しさにもっと涙が出てしまう。



全部言ってしまいたいのに言ったらきっと萌南ちゃんにバレてしまう。