「実際、あんたは、想君を不幸にしたじゃん、もう二度と幸せに、喜びも悲しみも感じることのできないように。想君を殺したじゃん!」 「っ……」 こんなときに、陽先輩がいたら、なんて思う私は最低だ。 この状況で助けを求めたいなんて、わがままにもほどがある。 でも、誰かに助けてもらいたいと思うほど、この言葉は辛い。 ……この言葉だけには、言い返せない。 「あんたはみんなを不幸にするだけだよ、人殺しなんだよ」