君のことが大好きです。




「想君は?どうなるの?美来ちゃんのために死んだ想君は!どうなるの⁉︎」


「………」


「黙らないでよ!そうやっていつもいつも逃げてばっかりいてなにも言わないで、美来ちゃんなんかより想君のほうが辛かっ__ 」


「萌南ちゃんに、私の辛さがわかるわけない!」



萌南ちゃんがわかってたら中学のときにあんなことしないはずだ。


少なくとも、私は萌南ちゃんが同じ中学にいてすごく辛かったのに。


高校に来てまで萌南ちゃんにいろいろ言われる筋合いはないと思う。



「……確かに、私の辛さなんて、想の辛さに比べたら全然足りない。だけど、萌南ちゃんにわからないでしょ?私の辛さを作ってたのは萌南ちゃんだもん。」



あの時、萌南ちゃんがいなかったら、想は生きていたのかな。


私たちは上手くいってて今でも付き合ってたのかな。



「苦しめてた人に苦しめられる人の気持ちが、辛さが!わかるわけないでしょ⁉︎」



ダメだと思ってても感情的になってしまう。


私の心の中に溜まってた怒りがすべて噴き出すような、そんな感じ。