「…忘れるわけ、ない。」
私は想のことを思い出さなかった日なんて1日もない。
いつだって想への申し訳なさと想とつくった思い出と共に生きてる。
「じゃあ、あの先輩、美来ちゃんのなに?」
きっと、陽先輩のことだ…
でもなんで?いつ陽先輩といるところ見られたの?
「ねえ、答えてよ。美来ちゃんがお祭りで仲よさそうにデートしてた先輩。」
お祭りの時だ。そのときに萌南ちゃんはいたんだ…
あんなのもダメなの?
萌南ちゃん、許してくれないの?
なんで、遊ぶのに萌南ちゃんの許可が必要なの?
「……萌南ちゃんには、先輩は関係ない。」
「関係ないよ。じゃあ想君は?」
「っ…そ、うは……」
答えられない。
先輩とお祭りに行ったってことは、私は想を裏切ってるんだ。
