『何かを抱えてることはわかった。だって俺も同じだから。』




陽先輩の抱えてることはなんなんだろう。



……花火と、関係あるんだろうか。




陽先輩が私を照らしてくれたように、私も陽先輩に何かしてあげたい。




そう思うこともだめなのかな……。




でも、もし、その機会が来たら私は迷わず陽先輩を助けると思う。




陽先輩、私は陽先輩のことが好きだけど伝えられない。



だけど、頼りになりたい。



ねえ、あなたの抱えてるものはどのくらい大きく重いの?




近づいたようで、近づけてない。



私たちの距離は微妙だ。



でもそんな距離が私たちにはちょうどいいんだよ。



それはきっと…想にとっても。



このくらいの距離もだめかな。




でも、私は陽先輩のおかげで少し進めたから。



私はこの気持ちを胸の中にしまって、私なりに生きていきたい。



いつか、花火のように大きく誰かの、陽先輩の悩みを受け止めて輝ける花になりたい。



だから、少し、少しだけ、陽先輩の力にならせてください。




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