あの太陽みたいな男の人と出会ってから1週間。 私は1度も旧音楽室には行っていない。 というか…行けない。 そしてあの人のことを思い出さなかった日はない。 だって、あの太陽のように輝く髪と人を見透かすような瞳。 ……忘れられるわけないじゃん。 「みーらいっ!」 「…羽湖ちゃん。」 羽湖ちゃんとはすっかり仲良くなった。 でも、私はこれ以上仲良くなるのが怖い。 だって、大切な人に裏切られるのは辛いから。 そして失うのは何よりも辛いことを私は知ってるから。