「女子は……森岡唯ちゃんと、笹野恋華ちゃんの2人だった気がする…」
いつしか、情報通だった友達に聞いたことを思い出しながら言う。
「…あー…そっか。森岡さんとは関わりがなかったし…、笹野さんは知っているけれど、私、あんまりあの子好きじゃないのよね」
苦笑いしながらそう言った蘭に、少し驚く。
「珍しいね、蘭がそんなことを言うの」
「まあね。だってあの子、校内の3大イケメンの誰かを彼氏にしようとして、大樹にしつこくまとわりついていたんだもの」
そう言った蘭の言葉に、…ああ、そうだった、と中学時代を思い出す。

