シュート練習に集中したかったのかもしれない。きっとそうだ。


……そう、思いたいけど。



無視されたかもしれない。


そんな考えを忘れようとしても、できなかった。





朝練が終了し、教室に移動した私と瑛美。


今度こそ!と意気込んで、私は私の後に教室に来た千に話しかけた。



「おはよう千。あのさ、昨日……」



だけど、千は今度は私を見ることなく、私の横を通り過ぎた。


やっぱり、避けられてる……?



「ねぇ、千!」



どうして?私、何かした?


思い当たる節が、見当たらない。



「千ってば」