まあ、いいか。


あともう一つ送らなくちゃ。


相手は、小佐田先輩。



「うわ。小佐田先輩、“セイ”って登録されてる」



もしかして、小佐田先輩もあのおまじないを聞いて、こう登録したのかな。


連絡先に登録された小佐田先輩の名前を見ただけで、吐き気がしてくる。


顔を歪めながらも、私はメールを作成する。



《大嫌い。もう関わってこないで。》



本当はさっき言おうとしたことなんだけど、小佐田先輩がいなくなっていたせいで言えなかったからメールで伝えることにした。


これで、ちょっとは距離を置いてくれるはず。


それに、千からもきつく言われてたし。


部活の時は仕方ないとしても、それ以外では、もう二度と私には近づいてこないよね。



「よし、送信っと」