件名:大好きな君へ





「いつも真面目な金井のことがだんだん好きになっていったんだ」



小佐田先輩は立ち上がりながら、そう言った。


こんな風に告白されても、私の心には一切響かない。


私がどれだけ怖い思いをしたのか、小佐田先輩はこれっぽっちも気づいてない。



じわじわと涙がこみ上げてきた。


そんな狂った愛情を向けられても、私は何も返せない。


ストーキングしてしまうくらい私を好きでも、小佐田先輩の最悪な印象は一生塗り替えられない。



そう思ってしまう私は、心が狭いのかな。


もっと寛大に、優しくならなくちゃいけないのかな。




「桃葉」




千に名前を呼ばれたと思ったら、私の後頭部に手を置いた千が、私を引き寄せた。


千の胸板に、おでこが当たる。


すると、ポンポンと赤子をあやすみたいに、私の頭を撫でた。