バカにしないで。
騙されるもんか。
小佐田先輩が犯人だって、確信してる。
もう何を言われても、この確信は変わらない。だから、嘘つかないでよ。
千が私を守るように、私の盾になるように、私の前に立った。
私は千の制服の裾をキュッと掴む。
「…………言い逃れできない、か」
ポツリと呟いた小佐田先輩は、静かに息を吐いた。
「どうして、ですか?」
「昨日言っただろ?――好きだからさ」
「!」
小佐田先輩の瞳が、私を捕まえる。
その視線が真っ直ぐすぎて、私は無性に悔しくなった。
初めて誰かに「好き」と言われたのに、1ミリも嬉しく感じない。
それどころか、悲しくなるのはどうして?



