放課後、今日は火曜日なので部活はお休み。
「帰るぞ」
そして、本当に千と下校することになっちゃったわけで。
「う、うん」
緊張なんてもんじゃない。
心臓が飛び出してしまいそうなくらいだ。
教室を去り、下駄箱で靴を履き替える。
校舎から一歩出てみれば、真上に広がる澄んだオレンジ色の空が。
いつもより明るい空に、強ばっていた表情が柔らかくなる。
「あ、あのさ、千」
千の隣にいるだけで、息がしづらくなるのはなんでだろう。
数センチの距離が、右肩が、右隣にいる千が、気になる。
もどかしくなって、熱くなる。



