件名:大好きな君へ




芹沢の代わりにとでも言うかのように手を挙げて言った千に、私だけでなくその場にいた全員が目を丸くした。


芹沢にも驚いたけど、どうして千が……?



「何で千が送るんだよ」


「もしストーカーが現れたら、男の方が役に立つだろ?」


「いや、そういうことじゃなくて」



矢崎の問いかけに、千はもっともなことを言う。


私達が聞きたいのは、どうして千が送るなんて言ったのか、ってことなんだけど。



私的には、嬉しい。


すっっごく嬉しい。


だって、好きな人と帰れるなんて、夢みたいに幸せなことだもん。



「お前ら、付き合ってんの?」


「違……っ」


「は?違ぇけど」



芹沢が私と千を交互に見ながら聞いてきたので、私は否定しようと口を開くけど、先に千に否定されて慌てて口をつぐんだ。


私が否定しようとして思うのもなんだけど、ちょっとショックだな……。