件名:大好きな君へ




今日も3ポイントシュートの練習をしていた千。


千は私に挨拶を返してすぐに、ボールをセットしてシュートをした。



どうせなら、ストーカーの夢なんかじゃなくて、千の夢が見たかった。


千が夢に出てくれたら、よかったな。


そしたら、朝からテンションがこんなにも低いことはなかったのに。



「桃葉、なにボサッとしてんの?早く仕事するよ」


「瑛美おはよ。ごめん、つい、ね」



先に来ていた瑛美に、怒られてしまった。


つい、好きな人を見てしまう。


好きな人をずっと見ていても、飽きないんだ。逆に、もっと見たい!って欲が出ちゃう。



「矢畑くんばっかり見てると、気づかれるよ?」



コソッと耳打ちしてきた瑛美に、私は顔を赤くする。


そ、それは困る!



「ちゃんと仕事します」



私がそう言うと、瑛美はいたずらっ子のように笑った。