背後から聞こえるその足音が気になって、恐る恐る振り返ると、そこには誰もいなかった。 気のせい? フユちゃんが言ってた不審者じゃ、ない……よね? コツ、コツ、コツ。 コツ……コツ……コツ……。 やっぱり、聞こえる。 もう一度振り返って見てみても、やはり誰もいない。 怖くなって、私は歩く速度を速める。 コツコツコツ。 コツコツコツ……。 すると、後ろから聞こえてくる足音も速くなった。 まるで、私のあとでもつけているように。 「金井」 金曜日も聞こえた、私を呼ぶ声。 「だ、誰!?」