件名:大好きな君へ




瑛美も桜も、そう思ってくれていたらいいな。



「付き合ってはいないけど……」



グッと拳を握る。


誰かに自分の気持ちを伝えることは、簡単そうに見えて実は難しい。



「わ、私ね、」



二人を見ると、私の言葉を待つように真っ直ぐ私を見つめていた。


瞬間、スッと力が抜ける。


……あ、今なら言える。ちゃんと、自分の声で。




「千のこと、好きになっちゃったんだ」




震えることなく、ちょっと小さくなったけど、言えた。


初めて「好き」を言葉にしたら、胸の奥がギュッとなって、体温が少し高くなった。



「やっぱりそうなんだ~!それじゃあ、一緒に頑張ろうね!」


「ふふ、桃葉可愛いっ」