瑛美も桜も、恥ずかしい気持ちをこらえて打ち明けてくれたんだ。
友達に好きな人がいることを伝えることって、小さな勇気が必要だったんだ。
私、本当に恋のことを何にも知らないんだな……。
瑛美から逃げていたら、いつの間にか教室にたどり着いた。
扉を開けると、ちょうど目の前に桜がいた。
「桃葉、瑛美、おはよう」
癒しオーラに、心が和む。
私と瑛美はそろって挨拶を返した。
「さあ、白状してもらいましょうか」
大魔王みたいな面構えで、瑛美は一歩また一歩と私との距離を縮め、私を隅へと追いやっていく。
正面には瑛美、横には桜、後ろは壁。……しまった、逃げ道がない!
「何の話?」
「このことについて、今事情聴取中なの」
もうすぐ朝のHRが始まり、フユちゃんが教室に来るというのに、気にせず瑛美は堂々と桜に携帯を見せる。



