月曜日。
朝練が終わり、女子更衣室でジャージから制服に着替えていると。
いきなり瑛美が、携帯の画面を見せてきた。
「なっ、何?」
画面が近すぎて見えないよ……。
「これ、どういうことかな~?」
なぜかニンマリと笑っている瑛美に、「何が?」と首を傾げる。
不敵な笑顔の理由がわからないまま、私は携帯の画面を一見した。
「……え」
驚きで、喉の奥から一音が漏れた。
「瑛美、芹沢と連絡先交換したの!?」
携帯の画面には、芹沢からのメールが表示されていた。
そのメールは、金曜日の夜に送られてきたらしい。
もちろん、登録されている名前は“ミドリ”だ。