そうだったんだ。
よかった。戸締りをちゃんとしてなかったんじゃないのかって、心配になっちゃった。
「あ、二人とも、今帰り?」
「うっす」
小佐田先輩が、校門から再び学校に戻ってきた。
「小佐田先輩、どうしたんですか?」
「忘れ物しちゃってさ」
「そうだったんですか」
今ならまだ生徒玄関の扉は開いてる。
あと少ししたら、先生が扉を閉めちゃうから、セーフだ。
「……そうだ!なあ、金井」
「はい?」
「携帯持ってる?」
「持ってますけど……」
持っていることを教えるために、カバンから携帯を取り出す。
携帯を持ってるから、何なんだろう。



