件名:大好きな君へ





バスケ部員や他の部活の人たちは、もうとっくに帰っているはず。


だ、誰……?



「なに立ち止まってんの?」


「……なんだ、矢畑か」



私に話しかけたのは、矢畑だった。


びっくりして損した。どうしてまだここにいるんだろう。



「今まで何してたの?」



問いかけられていたことを忘れている私は、逆に質問する。



「居残り練習」


「え?でも、戸締りはちゃんと……」



体育館を一番最後に出たのは私だった。

体育館の戸締りはちゃんとしたはず。



「お前が出る前に練習はやめた。更衣室の鍵閉めて、職員室に鍵を返しに行ってたらこんな時間になってた」