恋愛的な意味ではなかったけど、いい奴だという好印象なら、まだまだチャンスはあるってことだよね。
瑛美の恋が叶うように、瑛美が少しでもポジティブ思考で恋愛できるように。
そう願って、伝えてみた。
「ほ、ほほ、本当に!?」
部員たちが走る前に置いていった長袖のジャージをたたんでいた瑛美の手から、ジャージがすっぽ抜ける。
「本当だよ」
「ふ、ふーん。そっか。あいつがそんなことを……」
落ちたジャージを拾い上げながら呟いた口は、思いっきり緩んでる。
好きな人にいい奴って言われて、嬉しいんだなぁ。
「他には、何か言ってた?」
「あとは、私たちマネージャーも一緒にバスケ部2年で遊ぼうって」
「……あぁ、デート誘って失敗しちゃったやつね」
あ、しまった。
言わなくていいことを言っちゃった。
あんなに嬉しそうにほころんでいた瑛美の表情が、崩れていく。
失敗を思い出させちゃったかな。なんか、ごめん。



