恋って、女の子を可愛くするメイクのようなものだと、勝手に想像していたけれど。
実際は、寂しいものなのかもしれない。
好きになった人が、同じように想いを返してくれるわけじゃない。
どんなに相手が自分を見てくれなくても、あきらめずに恋し続ける。
恋愛って、奥が深い。
私にはまだわからない世界が広がってる。
放課後。
私と瑛美はジャージに着替えて、生徒玄関に行く。
そこには既に部員が集まっていて、各自ウォーミングアップをしている。
「じゃあ、行くぞ」
小佐田先輩の掛け声で、部員たちは早速走り出した。
部員たちが校舎外周している間、私たちマネージャーはタオルとドリンクの準備をする。
「芹沢が、瑛美のことをいい奴だって言ってたよ」
ドリンクを作りながら、昼休みに芹沢と話した内容を伝えたら、瑛美は「えっ」と高い声を出した。



