「この前、橘が皆で遊ぼうって言ってたんだけど」
それって、瑛美が、『せっかくあいつをデートに誘ったのに、デートだと思われなかったよぉ~』って愚痴ってた、アレのことだよね……?
本当に一ミリも気づいてなかったんだ。
瑛美、ドンマイ。
「今度、マネージャー含めたバスケ部員2年でどっか行かね?」
「いいね、それ!」
そこで、瑛美と芹沢を無理矢理にでも二人きりにさせてあげれば、瑛美もおまじないしやすいんじゃない!?
もしかしたら二人きりで話しているうちに、芹沢が瑛美のことを意識し出すかもしれないし。
「皆でカラオケとかボウリングとかしてぇな。橘の提案、ホントにナイスだわ」
芹沢の鈍感さは、瑛美から散々聞かされてきたけど。
瑛美のことをちょっとは好きだったりする可能性もないのかな?
「芹沢ってさ、瑛美のことどう思ってる?」
無意識に口走っていた私は、言った後で後悔した。
な、なんてことを聞いてるんだ私は!



