長い長い行間。
スクロールしていくと、このメールの一番下の行に文章が綴られていた。
《……のつもりだったけど、嘘でもやっぱり嫌だから、》
目で追って、千からの言葉を読む。
トクン、トクン……と甘く高鳴る心臓。
《「大好き」って送っとく。》
これは、永久保存しなくちゃ。
千からのメールが届いたら、私の頬はチークいらず。
幸せになって、笑みがこぼれる。
今、この瞬間、キラリキラリと煌きながら、千への想いが大きくなった。
私はニヤけながら、ドキドキ鳴る胸を抑えて返信する。
あぁ、もう。
千がメールを送ってきたせいで、今すぐ会いたくなっちゃったじゃん。
恋をすると、乙女は可愛くなって。
君が好きって、伝えたくなる。
千に届いたかな?私からのメール。
私は前髪を再度確認してから、千に会えるまでの時間を待ち遠しく感じながら、自分の部屋を出た。