「あたしと桜も全力で手伝うから、早く仕事終わらせちゃお!」
「三人でやれば、きっとすぐだよ!」
瑛美と桜の言葉に、私は微笑む。
恋をしてから、私達の絆はさらに深まった気がする。
「ありがとう!!」
私はお礼を言うと、残っている仕事をし始めた。
千を好きになって、わからないことだらけの世界に踏み込んだ。
そしたら、今まで感じたことのない感情に振り回されて。
弱音と涙ばかりが溢れて。
何度もくじけて、何度も友達に助けられた。
恋愛って、想像していた以上に苦しいもので。
数え切れないくらい傷ついて、笑顔を作った。
それでも、真っ直ぐな想いも切ない想いも。
誰かに恋している気持ちは、とても輝いていた。