翌日。
バスケ部マネージャーになって変わったことの一つが、朝起きる時間。
7時半から朝練が始まるため、早く起きて、早く学校へ行かなければならない。
「行ってきまーす」
家を出て、学校へ向かう。
まだ静かな外は、清々しい空気で包まれていた。
完全には目覚めていない意識を覚醒させようと、両頬を二回叩く。
「よしっ」
眠気よ、さらば。
あー、ほっぺヒリヒリして痛い。強く叩きすぎた!
でも、おかげでバッチリ覚めた!おはよう、私!!
学校に着いた。教室へは行かずに、女子更衣室に直行する。女子更衣室には私一人だけで、瑛美はまだ来ていないみたいだ。
ちなみに、バスケ部マネージャーは私と瑛美の二人だけだ。
おしゃれ要素など欠片もないジャージに着替えて、体育館へ移動した。



