あの冬から……いや、それよりも前から、ずっと、ずっと。
桃葉のことが好きで。
今年同じクラスになれて、ようやく距離が縮まったと思っていた。
俺は、本当にそう思っていたんだ。
「明日は西中学と練習試合だ。勝つ気でやれよ。じゃあ、今日は解散」
ヌマセンの一言で、今日の部活が終わった。
俺は部長をチラリと見てみるが、部長が桃葉に近づく気配はない。
部長がいつ告るのかなんてわからない。
……今しかねぇか。
「桃葉、このボールもよろしく」
「はーい」
橘は拾ったボールを桃葉に渡すと、桃葉はかごにボールを入れていく。
一応全てのボールを回収し終えた桃葉は、かごを用具室に戻していた。



