ていうか、『てっきり』の後がものすごく気になるんだけど。


要は何て言おうとしてたんだ?



「っぷは。何すんだよ。あ、もしかして、図星?」


「うっせぇよ!いいか?絶対、千には言うなよ?」



俺だけ仲間外れかよ。まあ、いいけど。



「何でだよ。別に言ってもよくね?まあ、千も同じっぽいけど」


「千の気持ちも知ってんなら、わかんだろ!?お前、あれか。バカなのか」


「バカじゃねぇよ!」


「いや、バカだろ!察しろよ、バカ。俺はシリアスな空気とか嫌いなんだよ!バカ!!」


「バカバカうっせぇよ!!」



碧と要の会話が途中から「バカ」ばっかりになったけど、俺は大して気にせずに弁当のおかずの1つの卵焼きを頬張った。


いつもより甘い卵焼きの後は、どれを食べようか。



「……つーか、てめぇももう少し気になれや!バカ!!」


「一人だけ関係なさそうにしてるけど、めちゃくちゃ関係あるんだからな!?」



碧と要が急に俺に話を振ってきた。


実際何も教えてくれねぇくせに、何言ってんだよ。


こいつら、本物のバカだ。