しかも、碧にアホ呼ばわりされたし。


ムカつく。



「言いたくねぇなら言いけどさ。俺も碧も心配してるってことだけは、わかってほしいんだ」



弁当を食べながらそう言う要。


……あぁ、ちゃんとわかってるさ。


お前らの優しさには、助かってる。



今まで聞いてこなかったのは、俺に気を遣ってくれたんだろ?



「俺さ、もう一つ気になってたことがあるんだけど、言っていい?」


「何?どんなこと?」


「……言えよ」



要は、碧と俺の意見を聞いた後、碧を見て言った。



「碧って、橘のこと好きだったの?俺、てっきり……っ!」


「あはは、いきなり何を言い出すのかな?要くんは」



碧は、要の言葉を途中で遮るように要の口を両手で塞ぎ、なぜか俺にわかりやすい作り笑顔を向けてきた。


……何キャラだよ、お前。