件名:大好きな君へ




弱音ばかり呟いていた私の背中を優しくさすってくれるのが桜だとしたら。


瑛美は、バシッと強く叩いて、活を入れてくれる。


そして、二人揃って、私の背中を押してくれるんだ。



「でも、わかったでしょ?勇気は恋をしたら不思議と沸いてくるし、傷つくことを恐れていたら何にも変わらないって」


「うん、よくわかった。気づかせてくれてありがとう」


「はいはい、二人とも。そのくらいにしないと、ヌマセンに『私語は慎め』って怒られちゃうよ?」


「あはは、そうだね。よし、じゃあまず何しようか」



恋バナは一時中断。


切なさも苦しさも今だけはどこかに置いて、友達との時間を過ごそう。


……そう、今だけは。



「ここさ、一応調べておいたほうが良くない?」


「そうだね。誰が調べてくる?」


「あ、じゃあ、私行ってくるよ」



レポートに書く内容を一通り見てから、わからないところや不安なところをピックアップする。


私は調べてくるところを確認してから、ヌマセンに一言言って、教室を出て図書室へ向かった。