件名:大好きな君へ






フユちゃんは朝のHRを再開し、急いで連絡事項を言うと、1時間目開始のチャイムが鳴り渡った。


金曜日の1時間目は理科。


生の告白にテンションが上がっているクラスメイトは、いつもはヌマセンの授業に暗くなっているのに、今日はやけに元気だ。



「今日は、この前の実験のレポートを書いてもらう。必要な資料がある場合は、図書室に行って調べてこい」



ヌマセンはそう言うと、レポート用紙を一人一人に配り始めた。


この前というと、テストが返却された授業のその前の授業でやった実験のことか。


覚えてないところもあるだろうと思って、ヌマセンは調べてこいなんて言ったんだろうなあ。


意外と優しいんだよね、ヌマセンって。



レポートは、3・4人グループ作業。レポート用紙は各自に配布されたが、提出するのはそのうちの一枚だけ。


私は桜と瑛美と一緒にレポートを作ることにした。



「……瑛美、さっきはごめん」


「こっちこそ、強く言いすぎたよね。ごめん」



顔を合わせてすぐ謝った私と瑛美。


桜はレポート用紙に名前を書きながら、私と瑛美の無愛想な謝罪にふふっと笑っていた。