桜もびっくりした様子で、瑛美を見ていた。
「《もうメール送ってくんな》って言われただけで、もう終わりなの?諦めるの?そもそも、諦められるの?」
「……そういうわけじゃない、けど」
「けど、何?」
まだ千が教室に来てなくてよかった。
もし今ここにいたら、瑛美の声が聞こえてしまっていたかもしれない。
「泣くのはいいよ。恋してたら、誰だって悲しい気持ちになるもん」
瑛美が言い放つ私を責めるような言葉が、私の心臓をグサグサ刺す。
桜は瑛美を落ち着かせようとするが。
瑛美は「でもさ」と続けて、口を閉ざそうとはしなかった。
「怖い怖いって臆病になってたら、いつまでもそのままなんじゃないの!?」
瑛美は、誰よりも積極的で、一直線。
常に前しか見ていないくらい、一途で熱くてはっきりとしている。
だから、そんな綺麗事が言えるんだ。



