件名:大好きな君へ





「わ、私さ」



気づいたら、口を開いていた。



「やっぱり、行かない」


「え?どういうこと?」


「私のことは気にせず、皆で楽しんで!」



私が出した答えは、瑛美の質問の答えとなるものではなかった。


そもそも参加しなければ、千に嫌な思いをさせることはない。


きっとこれが、正しい選択。



「何で?矢畑くんと近づくチャンスなのに!」


「……ありがと、瑛美。でも、いいの」



コソッと小声でそう言ってきた瑛美に、私は首を横に振ってそう呟いた。



「俺達と遊びたくねぇとか、そういうこと?」



不安げに瞳を揺らして尋ねる芹沢。


私は、安心させるように微笑んだ。



「ううん、違うの。ただ、えっと……も、もうちょっと勉強に励もうかと思って。理科のテスト、あんまり良くなかったし」



私は取り繕った理由を並べて、必死に作り笑顔を保った。