件名:大好きな君へ




こ、怖かった……。


今になって、身体が震え出す。



そんな私から遠ざかるように、千は私から一歩ずつ離れていく。


千が、私を守ってくれた……。


私とは関わりたくないはずなのに。



それなのに。


前みたいに、助けてくれた。



千にとっては、当たり前のことなのかもしれない。


誰かを助けることは普通だと、当然だと、思っているかもしれない。


でも、それでも、ありがとうって伝えたい。



それくらい、許してくれる……?




「ダメでしょ!」


「……えっ」



教室に戻ると、そんな言葉が聞こえてきて、感謝を伝えようか迷っていた私の心に強く響いた。


思わず声が出ちゃったよ。


今の声……瑛美?