件名:大好きな君へ




やっぱり、拭いきれない。


小佐田先輩の悪い印象を。



「ずっと、ね」


「やめて!!」



勢いよく腕を振り回したら、運良く小佐田先輩の手から逃れられた。


しかし、小佐田先輩は今度は私の髪に触れた。




「俺、本気で金井のことが好きなんだ」




もっと違う愛され方がよかった。


こんな怖い思いをするようなものじゃなく、小佐田先輩の真っ直ぐな告白が聞きたかった。……例えば、そう、今みたいな言葉ばかりを真正面からもらいたかった。



どうして、こんな愛し方を選んでしまったの?



ストーカーとか無理矢理にとか、そんなことしなくたって、「好き」は伝わる。


私はもう、小佐田先輩を恐怖の対象としてしか見れない。




「――部長」