明後日の練習試合のことで呼び出されたのかな?それとも、今日の部活のことかな?
「あ、えっと、私はこれで失礼します」
「ノートありがとな」
私は邪魔にならないようにと、職員室を出た。
扉を閉めて、足を止める。
「……近かった」
本当に、本当に、久し振りのことだった。
目が合ったことも、あんなに近くに千を感じたことも。
あのままずっと、時間が止まってしまえばよかったのに。
きっと、千は知らないんだろうな。
私がこんな些細なことで嬉しくなっていることも、今ニヤけていることも。
あぁ、好きだなぁ。
ちっぽけな幸せと大きな苦しみが、ほとんど同時に恋心を支配していく。
どんなにこの想いが傷ついても、「好き」を忘れられないよ。



