「明後日、練習試合があるだろ?マネージャーは選手じゃないからって、だらけてはいけない」
「そうですね」
「サポートする側も真剣に、そして熱くなれ」
「……はあ」
ヌマセンが生き生きと話す。
私の相槌はだんだん雑になってきたが、ヌマセンは一切そのことに気づいていない。
――ガラッ。
うんざりしてきて「もういいですか」とヌマセンの話を遮ろうとした時。
職員室の扉が、開いた。
「失礼します」
「おう、矢畑。遅かったな」
職員室に入ってきたのは千で、ヌマセンに呼ばれてきたらしく、ヌマセンはようやく話を止めて、千に手招きをした。
一瞬だけ、千と久し振りに合った目は、すぐに逸らされてしまったけれど。
それでも嬉しくなって、胸が高鳴った。



