恋はするものではなく、落ちるもの。
そうわかっているけれど、憧れてしまう。
それくらい、恋愛って魅力的なんだよね。
「じ、実はね……」
ドーナツを注文した際に一緒に頼んだドリンクを、店員が持ってきてくれた。
私の前にはカフェオレ、瑛美の前にはオレンジジュース、桜の前にはミルクティーが置かれる。
桜は、ミルクティーを少し飲んだ。続けようとした口を一度つぐんで、頬を赤らめる。
「何なに!?」
「もしかして、桜って好きな人いるの?」
私が問いかければ、コクンと頷かれた。
桜も瑛美と同じように、恋してたんだ……!
初めて知った。
……あ、昼休みの瑛美とおんなじ顔だ。
今、桜も、“恋する乙女”な顔をしてる。



