――テスト後、帰りのHRが終わると、私達は学校から直接桜の家に行った。



「相変わらず、綺麗な部屋だね」


「うんうん。桜の部屋はいつ来ても可愛い!」


「そんなことないよ。普通だよ」



白とパステルピンクで統一された桜の部屋は、とても居心地よく感じる。


ハートのふわふわなクッションやクマのぬいぐるみのある部屋の真ん中にある、真っ白なローテーブルを囲むように座る私達。



「アップルティーでもいい?」


「桜、ありがとー!」


「何か手伝おうか?」


「ううん、大丈夫。ここで待ってて」



桜が部屋を出ると、瑛美は早速のんびりとし始め、ハートのクッションを抱きかかえた。


少しすると桜がトレーを持って、部屋に戻ってきた。


アップルティーが入ったカップと手作りのパウンドケーキが3つずつ、ローテーブルの上に置かれた。