件名:大好きな君へ





「何が違うんだよ」


「だから、あれは……」


「言い訳してるようにしか聞こえねぇよ」



グサリと、心臓に鋭いナイフが刺さったような感覚になった。


千が私のすぐ横を通り過ぎる。


千の足音だけが、なぜかはっきりと聞こえた。



……違うんだよ。


言い訳じゃないよ。


あれは全て、小佐田先輩に宛てた言葉なんだよ。



お願い。


私の言葉を、聞いて。



「千……っ」



深まる溝を、埋めたくて。


君の“嫌い”になりたくなくて。


ただただ、伝えたい気持ちをぶつけたかった。