私はお弁当を急いで食べて、持ってきていた飲み物を少し飲む。
心臓を落ち着かせて、呼吸を整えて。
千に話すことを頭の中で整理したら、準備完了。
「じゃあ、行ってきます!」
「いってらっしゃい」
「頑張ってね」
裏庭から教室へ行くと、そこには千はいなかった。
教室で喋っていた芹沢と矢崎に千の居場所を聞くと、ヌマセンに呼び出されて職員室に行ったと教えてくれた。
芹沢によると、呼び出された理由はテスト後に行われる練習試合についてらしい。
もしかしてスタメン入り!?すごい!……って、喜んでいる場合じゃない。
私は、教室をあとにして、職員室へ向かった。
ちゃんと誤解を解いたら、練習試合のスタメンに選ばれたのかさりげなく聞いてみよう。
もし本当だったら、三年生を押しのけての選抜だ。
それって、千の実力を認められたってことだよね。
……なんか、自分のことみたいで嬉しいなあ。



