「わかりました…シャツに染み作っちゃたんで、一言謝りたかっただけです」




「それぐらいなら、私が伝えておくわね」




にっこりと微笑む顔を見たあと、すぐに保健室を出た。




シャツを汚してしまったことを謝りたいのはホント。




だけどそれ以上に、コタちゃんのことが心配。




ううん、先生の言うように…あたしが現れた方が迷惑かもしれない。




コタちゃん、あたしのことそんなに嫌なのかな。




だとしたら、葉山くんのことを忠告しに来たのは変だよね。




うーん、わからない。




全てが謎のまま、放課後になった。