「そーいうつもりなかったけど、勘違いしたならごめん。で、他になんかある?」



つれない表情で追い討ちをかける。



末永さんは、今にも泣きだしそうだ。



そんな言い方されたら、なにも言えるわけないよ!



コタちゃん、冷た過ぎる。



もっと女の子の気持ちを考えてあげて!



相手はライバルで、同情してる場合じゃないけど。



あまりにもかわいそうだ。



「じゃ、教室戻るな」



立ち去ろうとするコタちゃんの動きを察知し、慌ててその場から逃げるあたし。



「今の全部、なかったことにして!それと…彼女じゃなくていいから、これからもあたしと友達でいて」



大きな声で叫ぶ、末永さんの声が耳に残る。



コタちゃんは…なんて答えたのかな。