「ホントに、ごめんなさい…」



「いいよ、気にしないで」



「葉山くんって、優しいよね…あのとき、とっさに動いたのは葉山くんだけだった」



みんな、血に驚いたのもあって若干引いてた。



ううん、あたしがパニクってたから、近寄り難かったのかも。



「そんなことないって。俺が先にって思ったから。変な独占欲が先ばしったかな~」



こんなことがある前なら。



気持ち悪い、でバッサリ切ってたかもしれない。



いくらなんでも、それはないよね。



「ありがとう…」