幼なじみだし、一緒に登校とか…。



マンガや小説のような展開に憧れるあたしの夢は、見事に打ち砕かれた。



「行くの面倒くせぇ。やめとく」



あ、そーいうことなんだ。



びっくりした。



あたしと行くのが嫌なのかと思ったよ。



コタちゃんは行く気ないみたいだから、柴ちゃんと途中で待ち合わせることにした。



登校日の朝…。



学校に着くと、みんながあたしをジロジロと見ている。



え、なに?



「柴ちゃん、なんか視線を感じるんだけど」



「あたし髪切ったからかなー。そんな綺麗になった?」



いや、なんかそれ違うような…。