今日もきみに夢中♥

「…お前って、空気みたいだな」



はい、空気!?



それってー…。



存在感ないってことですか?



そうだよね、前からコタちゃんはあたしに対してそうかもしれない。



廊下で会っても、素通りとか。



「ひど…」



「悪い意味じゃなく。一緒にいて自然…、だけどいないと困る…みたいな」



ドキッ。



「そう、思ってくれてるの?」



「ま、な。お前なら、俺との沈黙も耐えられるだろ」



いや、それはどうかな。



いくらコタちゃんとでも、あたしだって沈黙は辛い。



「話してくれた方が、嬉しいけどね」



「だろーな。で、結局俺も喋ってる。お前といると、お喋りになる」



目を細めて笑うコタちゃんに、ドキドキ。



「夫婦の会話って、こんなのかな」



「…は?」



また、唐突過ぎて引かれそう。



でも、コタちゃんの笑顔を見ていて思ったこと。



感じたことを、今伝えてみたくなった。



「あたしたち…このまま結婚して、歳をとって…他愛もない会話で笑い合うの。なんか、いーよね」



今、未来が見えた気がする。



不安な気持ちでいっぱいだった過去。



目で追うだけで、ドキドキしていた数ヶ月前。



恋とは違うなにか。



それが、家族の愛なんじゃないかって。



「どーかな…」



同意してもらえなくても、へこまない。



だって、コタちゃんは口元に笑みを含んでいる。



「そんなことより夏休み宿題早く終わらせろよな」



わああっ、いきなり現実に戻しますか!