パチパチパチ!



割れんばかりの拍手がわきおこる。



「今見ていただいたのは、おふたりが高校生の頃の初デートのイメージ映像です。

再現にあたり、新婦の親友柴ちゃんにご協力いただきました。もう1度盛大な拍手をお願いします」



パチパチパチ!



扉の向こうから、司会者の声が聞こえてくる。



あ~ドキドキする!



緊張で震えてる。



「大丈夫か?お前、震えてる」



そう言って、あたしの肩を抱くのは…。



となりに立っている…未来の旦那様。



白のタキシード姿が、とても似合ってる。



あたしが今日結婚する相手…その名も。



「コタちゃん、あたしたちの初デート…あんなじゃなかったよね!?もっとロマンチックだったはず」



「そぉか?この結婚だって、親の決めたこと。そこにロマンなんて求めてねーから」



そんな~!



あたしたち、今日結婚するんだよ!?



なのに、やっぱりコタちゃんはそうなの?